胸郭と肩甲骨は、骨どうしでがっちり関節しているわけではなく、肋骨の上を肩甲骨がすべるように動いてつながっています。
もう少し機能解剖学的に言うと、
胸郭は肋骨・胸骨・胸椎でできる「かご」のような土台
肩甲骨はその胸郭の後ろ外側に乗っている板のような骨
両者の関係を「肩甲胸郭関節」と呼びますが、これは普通の関節のように骨と骨が直接はまっているものではなく、筋肉で支えられた機能的な関節です
胸郭と肩甲骨を主につないでいるのは筋肉です。
代表は
前鋸筋
僧帽筋
菱形筋
肩甲挙筋
小胸筋
です。
特に大事なのは前鋸筋で、肩甲骨を肋骨に吸いつけるように保っています。
ここが弱い、またはうまく働かないと、肩甲骨が浮いたり、首肩に力みが集まりやすくなります。
肩甲骨は胸郭の上で
上がる
下がる
外に開く
内に寄る
上に回る
下に回る
という動きをします。
つまり肩甲骨は、胸郭という丸い土台の上を「滑走」しながら動く骨です。
だから胸郭が硬いと肩甲骨も動きにくくなり、逆に肩甲骨が固まると呼吸もしにくくなります。
胸郭と肩甲骨は別々ではなく、呼吸と重心で連動するユニットとして見るとわかりやすいです。
おへそ重心ができて、胸郭がふわっと広がり、肩甲骨が胸郭の上にそっと乗ると、首肩で踏ん張らなくて済みます。
反対に、胸を張りすぎたり肩を上げて支えると、肩甲骨が胸郭から浮くような使い方になって、首こり肩こりにつながりやすいです。
一言でまとめると、
肩甲骨は胸郭の上をすべる骨で、両者は筋肉でつながり、呼吸と重心で安定している
です。
必要でしたら次に
「胸郭と肩甲骨と鎖骨の三角関係」
または
「首こり肩こりになる時の肩甲骨のズレ」
として続けて整理します。
おヘソ重心と建物の重心
建物は重力を重心で「受ける」と考えて設計します。ただし重心は、建物の中の「ここ」と見える一点ではなく、建物全